傷は光があなたの魂に入る場所

 最近ぐっと来た言葉二つ。
 
 「傷は光があなたの魂に入る場所。間違ったことをする、正しいことをするという考えを超えた向こうに、草原がある。私はそこであなたと会おう。魂がその草地に横たわる時、世界は話すにはいっぱい過ぎる。あなたの愛する美しさを行動にしよう」
 
 ルーミーという、中世ペルシアの詩人でイスラム神秘主義者の言葉だそうです。原典に当たりたかったのですが、井筒俊彦訳・解説「ルーミー語録」は途中で挫折しました。
 
 心の傷をこのように捉えた人は初めてです。美しい言葉ですね。むろん、私にとって「光」はキリストの同意語です。
 
 2026年2月に上智大学大阪サテライトキャンパスであった、岡田圭さんという、米国のホスピスに長く勤めた方の講演で知りました。この方の講演は講演というより公演のようで、優れた芸術作品に触れたような余韻がありました。岡田さんの著作「いのちに驚く対話」41~42ページにも記されています。
 
 
 
 「人が何を乗り越えたかを見れば、その人間性を測ることができる」
 
 ソール・ベローという、米国の作家の言葉だそうです。
 
 黒人神学の第一人者、ジェイムズ・コーンの自伝的著作「誰にも言わないと言ったけれど」163ページにありました。
 
 先日、訳者の榎本空さんにお目にかかる機会がありました(これを「たまたま」と言うのが無神論者、「ご縁で」と表現するのが仏教徒、「神の導きで」と理解するのがキリスト教徒)。
 
 榎本さんがユニオン神学校のコーン教授の下で学んだ日々をつづった留学記「それで君の声はどこにあるんだ? 黒人神学から学んだこと」が面白かったので、さらに「誰にも」にも手を伸ばしてみました。2冊ともオススメですよ。