今で言うなら陰キャ?
(1章18~25節)
中心聖句
夫のヨセフは正しい人で、マリアをさらし者にしたくなかったので、ひそかに離縁しようと思った。(19節)
解説
「正しい人」は、人格が立派だっただけでなく、聖書(当時は旧約聖書だけ)に親しみ、モーセの律法に忠実であった人、という意味でしょう。
律法に従えば、マリヤは「不義の女」。石打ちにしなければならない。でも、婚約者を何とか救いたい。19節からは、ヨセフの苦悩が伺えます。
神が与えた解決策は、それが処女懐胎であることをヨセフに知らせる、というものでした。
常識では信じられないようなことを、天使のお告げとはいえ、どうしてヨセフは素直に受け入れられたのでしょうか? おそらく、その答えは「平素から聖書に親しんでいたから」。イザヤ7章14節「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ」が、頭にあったと考えられます。
適用
ヨセフは聖書における記述が少なく、あまり注目されません。影が薄い人です。しかし学ぶことは少なくありません。あなたは平素から聖書に親しみ、頭と心に蓄えていますか? 神が御使いや夢や人や出来事を通して語りかけた時、それを素直に受け取れる心備えができていますか?
おまけ
イザヤは紀元前8世紀の預言者です。イエス誕生の700年以上前に、このように預言されていたことは驚き以外の何物でもありません。