発狂・薬物・信仰

 「閉鎖病棟に入る人は、心がきれい過ぎるんですよ。だからこの世でやって行けない」
 
 「閉鎖病棟から出ると、正しいのは自分で、狂っているのはこの世であるような感覚に襲われることがある」
 
 閉鎖病棟に入院した経験のある同僚から聞いた話です。
 
 「外の世界も嘘だらけよ」
 
 「たぶん世の中のすべてがバカげててメチャクチャで……」
 
 「私は異常だった?」
 
 「あるいは…世界が異常なのか」
 
 女性だけが入る精神病院を舞台にした2000年の米映画「17歳のカルテ」の一場面です。

闇はどこにある?

 アダムの堕落によって罪が侵入して以降、世界は「楽園でも地獄でもない」状態になりました。人間がそんな世界で生きていくには、自分自身をどこかでだまし、抑圧し、裏切り、小さく発狂しないと、折り合いをつけられないのかもしれません。
 
 そういう意味で、人は「闇」を抱えているのだと思います。
 
 キリスト教徒になったからと言って、ストレスフリーになる訳ではありません。ただ、砂浜の防風林と言いましょうか、世知辛い風が直撃するのを和らげてはくれます。
 
 だから私にも「闇」があります。でも、どのように表れているのか、長い間自覚できずにいました。

ヤク中?

 天啓のようにそれが降ってきたのは、先日松山を訪ね、以前お世話になった牧師夫妻と話していたときのことでした。
 
 「薬や」
 
 100%合法な処方薬です。決められた量しか服用していません。でも、抗アレルギー薬、睡眠薬(2種類)、胃腸薬(3種類)=写真=と並べると、「毎日これだけ飲んているのか」と思わされます。妻など何も飲みません。
 
 労働に伴う無理や苦痛をアルコールや甘いもの、依存や中毒でごまかさない分、無自覚に薬で無痛化してきた訳です。薬を「薬物」や「ドラッグ」と言い換えると、途端に怪しくなります。
 
 松山から帰ってから、根性で睡眠薬を1種類に減らしました。

薬物ビッグ3

 「あなたは薬物依存ですか?」と聞かれれば、私を含めほとんどの人が「いいえ」と答えるでしょう。
 
 松本俊彦「身近な薬物のはなし」からの孫引きなのですが、ある偉い先生によると、薬物ビッグ3は、アルコール、タバコ、カフェインだそうです。リトル3がアヘン、大麻、コカ。
 
 ああ、確かに最近、コーヒーの量が増えてます。これが睡眠の質に影響を与えて、挙げ句に睡眠薬が増えていたとしたら話になりません。
 
 同書によると、コーヒーの半減期は5~7時間なので、最近はコーヒーは起床後の1杯だけにしてみています。
 
 頑なに背を向けてきたのですが、スポーツクラブに加入しました。「運動以上のストレス対策はないはずだ」と言い聞かせています。
 
 でも、本当はもっとキリスト依存にならなきゃいけないんですよね。自分の努力で何とかしようともがいているうちは、まだまだだと思います。