人の領域と神の領域
(6章25~34節)
中心聖句
まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。(33節)
解説
6章19~24節は「富ではなく神に仕えなさい」という話でした。25~34節はそれを受けてのものです。
神に仕えると経済活動が疎かになる。日々の暮らし向きが悪くなる。そう心配しても不思議ではありません。しかしイエスのメッセージは明快です。
「心配しなくてよい。信仰第一なら、神様がちゃんと面倒をみてくれる。先のことは考えず、今日の苦労に向き合え」
人間の努力でどうこうできる領域と、どうしようもない領域があります。人間の領域でやるべきことをやった後は、神に委ね信頼するのが正しい、という訳です。
適用
私自身、思い煩いから自由になれたことはありません。四半世紀経っても心弱き信者です。会社の先行きを心配して、転職しようと考えたことも再三です。でも、何とか踏みとどまって誤った選択をしなかったのは、「努力で変えられないことをどうこうしようと思うな」「未来ではなく現在に集中せよ」との教えのお陰だと思います。いつもと毛色が違う適用ですが、こんな経験でも、皆様のお役に少しでも立てば幸いです。