もんだい。【聖書の神は□□□□の神である】。空欄に入る四字熟語は何でしょう?
月に数回程度ですが2人の息子と、聖書の学びを細々と続けています。高1の長男が答えました。
「全知全能!」
おしいっ! 間違いじゃないですけどね。出題者の用意した答えとは違いました。
中2の次男が答えました。
「ユダヤ人!」
ノー! 「旧約聖書の神」と限定していたら、それも間違いじゃないと言えますが……。
答えは三位一体の神です。
三位一体の神は、父なる神、子なる神(キリスト、地上での名はイエス)、聖霊なる神です。
三者は別々なようで一体であり、一体なようで別々の存在です。それぞれに違った役割を持っています。
■父なる神
父なる神の本質は「全知全能」(長男よ、ここで回答すべきだったのだ)であり、「天地の創り主」です。天地創造には子、聖霊も関わっていますが、基本的には父のわざと言っていいでしょう。
父なる神の住む世界を「天」と言います。天は同時に「聖」の世界(=完全に罪がない、永遠の世界)です。
一方、人の住む世界を「地」と言います。地は同時に呪われた「罪」の世界であり、それゆえに死があり、自然災害や、今だと新型コロナウイルスのような問題も起きるわけです。
天と地は交わることができません。完全に断絶されています。
■子なる神
ここに登場するのが、われらがスーパースター、ジーザス・クライストです。ジーザスは100%神でありながら100%人でもあるという、これまた人知を超えた存在であるので、天と地の境で「門」のような存在になりました(ヨハネの福音書10章9節参照)。
門というのは、古代中国の城塞都市を想像して頂ければ分かりやすいのですが(「進撃の巨人」で主人公たちが住む都市でもOK)、「通ってよい人とそうでない人を選び分ける装置」です。日本風に言えば、関所ですね。
イエスをその人自身の、そして世界の「救い主」(メシア、キリスト)と信じた人は、その門を通って天に進むことが出来ます(同14章6節参照)。信じなかった人は……地よりもっと悪い所にしか進めません。この点はシビアです。まあ、証明のしようはないので、信じるか信じないかは皆さん次第ですが、どうせならこっちに来ませんか?
■聖霊なる神
イエスの昇天後、すべての信徒に与えられるようになったのが、聖霊なる神です。同時に、日本人に一番なじみがないのが、聖霊なる神です。残念なことに、教会内でも言及されないことが少なくありません(あるいは極端に強調される)。
「霊」と聞くとこういうのを想像するかもしれませんが、ちょっと違います。あくまで「神」ですから。
聖霊なる神は「助け主」です。信徒一人一人を教え、導き、成長させ、神に近づかせるために力を与えます。
イエスをメシアと信じた瞬間に、聖霊を受けます。こんな感じで聖霊を受けた瞬間にオーラのようなものが見えれば分かりやすくていいんですけどね。まあ、信仰の本質は「見えないものを信じる」ことにありますので。
聖霊なる神は「印鑑」でもあります(コリント人への手紙第二1章22節、エペソ人への手紙1章13節、同4章30節参照)。
ほら、郵便物でも「速達(EXPRESS)」とか「われもの(FRAGILE)」とか「親展(CONFIDENTIAL)」などの印鑑を押すことがあるじゃないですか。あれです。聖霊を与えられた人は見えざる「SAVED(またはPAID)」の印鑑を押されているので、死んで霊魂が先程の「門」の前に来た時、「通ってよし!」と認めてもらえるのです。
クリスチャンの最小限の定義は、「イエスをメシアとし、聖霊の証印を押された人」と言えるでしょう。教会に所属していること、水の洗礼を受けること、が本質的な要件ではありません(洗礼を軽視している訳ではありません。念のため。洗礼については改めて解説します)。
■あなたのために
ここまで読んでくださったあなたが、もしまだイエスをメシアとして受け入れておらず、そして天国行きを希望されるなら、このように祈ってください。声に出しても、心の中だけでも構いません。大切なのは、本心から祈ることです。
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天地を創られた全能の父なる神さま、私は今まで、あなたに背を向けて生きてきました
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その罪の心から悔い改めます
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私の代わりにイエスが十字架で刑罰を受け、私を救ってくださったことを信じます
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どうぞ私に、聖霊の証印を与えてください
たったこれだけです。あなたにどんな過去があるかや、どんな地位にいるかは一切問題ではありません。お金も要りません。高額な壺を買わされることもありません。信じて、祈るだけ。天の神さまは、あなたを待っておられますよ。