長崎県島原市に赴任した時、地元の記者クラブの面々が歓迎会を開いてくれました。鶏肉料理の店でした。
翌日、猛烈な腹痛と下痢に襲われました。近くの内科を受診すると「便は持ってきたか?」と。「いや」と答えると、恥ずかしいポーズを取らされ、恥ずかしい所に指を突っ込まれ……あとはご想像に任せます。
診断は「カンピロバクターによる食中毒」でした。
鶏肉にはひどい目に遭わされましたが、関西に単身赴任して、自分で弁当を作るようになってからは、ほぼ毎日のように食べています。安いし、むね肉に含まれるイミダペプチドが疲労回復に効果があるとされているからです。薬局で買うと高いですからね。
自分で言うのも何ですが、私は「弱い生き物」です。体力も筋力もないし、不定愁訴ばかりだし、腰痛めるのが嫌だから重いもの持たないようにしてるし……。どういう訳か、都会という「強い生き物」がしのぎを削る舞台に置かれてしまったので、ドーピングになるものはどんどん摂取しないとついていけない。
それに、聖書的に言うと、自分の体は自分の体のようであって自分の体ではないのです。
本サイトにたびたび登場するパウロはんは、こう書きました。
「ええか、あんたらの体はな、あんたがたのうちに住んどる、聖霊っちゅう神様のお住まいなんや。あんたがたはな、もう自分自身のもんやないねん。神様が金を払って買い取ったんや。そやから自分の体でもってな、神の栄光を現しんさい」(コリント人への手紙第一6:19、20)
私自身が神の宮--日本人に理解しやすい形で表現するなら、神社の管理人ぐらいでしょうか--なので、それを疎かに扱うことは神の御心に反すると思うのです。だから自分の体のメンテナンスには人一倍気を遣う。私が酒やタバコをやらない理由はいろいろありますが、御神体が祭られている神社の本殿で酒を飲んだりタバコを吸う人はいませんよね?
私の弁当づくりは鶏むね肉を茹でるところから始まります。沸騰させた湯にむね肉を入れ15秒。あとは余熱で。自然冷却後、むね肉を取り出したら灰汁を取り、中華スープの素か和風だしパックでスープに。これでイミダペプチドたっぷりスープの出来上がり。
茹でたむね肉は弁当の具にします。料理の腕がないので、弁当の具は、毎回毎回同じです。私はこの弁当をBK-1弁当(馬鹿の一つ覚え弁当)と呼んでいます。
スープのお陰で単身赴任後、勤務に穴を空けたことはありません。けど、先日こんなことがありました。
冷凍保存したむね肉を解凍し、弁当に入れて会社に持って行ったところ、食後猛烈な腹痛に襲われました。おそらく調理後に付着した菌が解凍の過程で増殖したんでしょう。しばらく下痢が続き、神の宮の管理人としては、反省しきりでした。はあーっ。鶏肉というか、食品の衛生は本当に難しい。