2024年3月20日、最後の家族写真を撮って、近くの料理店で「卒業式」をしました。
子どもたちには再三言ってきました。「18歳になったら家から出なさい。ただし高等教育を受けたいなら、その間は執行猶予もあり」。
長女は専門学校を卒業し、4月から社会人に。次男は県外の大学に進学。長男は今しばらく自宅から専門学校に通いますが、彼も精神的には半ば自立しています。
3人にまとめて餞の言葉を、と思ったのですが、言葉に詰まってしまいました。何とか立て直して……
九州、四国、関西と、いろいろ転勤してきたけど、ついてきてくれてありがとう。
今までは親についてくる信仰生活だったけど、これからは自分の手で信仰をつかみ取ってほしい、自分と神さまの関係を深めてほしい、自分で聖書を開いてほしい。
5人でとても楽しく幸せな家族の歴史を積み上げて来られた。これからは君たちが家族を築いて、この幸せを拡大再生産してほしい。
思いつくままに、そんなことを言いました。
至らぬ点は多々あれど
個別に伝えたいことまで話すと長くなるので、サプライズで卒業証書(正式な用紙を文房具店で買った)と通信簿(裏面に刷った)、証書を入れる筒(100円ショップで購入)を用意して、渡しました。主な内容は……
長女には「申し分ない娘に育ってくれた。君の笑い声のおかげで家の中が明るかった」。
長男には「スマホの中に幸せはない。一歩踏み出せ」。
次男には「社会に貢献して神の栄光を輝かせよ」。
妻には卒業証書ではなく感謝状を贈りました。「これからは益々、神と夫を愛してください」(笑)。
長女で22年、次男で18年、子育てをしてきた訳ですが、やり直したいとか、やり残したことがあるとは全く思っていません。至らぬ点は多々ありますが、3人と、3人も預けてくれた神さまに対して、More Than Bestは尽くしました。
当面、長男と次男の学費が必要なので(日本の高等教育はどうしてこんなに高いのか)、仕事は年々きつくなるばかりですが、もう少しの間、頑張って働きます。
帰宅後も、しばらくお腹と胸がいっぱいでした。幸せ者です。妻は「ロス」感を先取りしたようで、布団の中で泣いていました。