エリヤの外套

 かつてお世話になった油津キリスト教会(宮崎県日南市)から、近況を知らせる便りが届きました。手紙には、日高直樹牧師が来年で御年80になるとありました。
 
 時を同じくして、ぶどうの木聖書教会(長崎県諫早市)の信徒さんから、油津教会の後に私がお世話になった内野隆牧師の牧会生活50年感謝会の案内を頂きました。さすがに遠いので、祝い状で失礼しましたが、手紙を書きながら、内野牧師もそろそろ後期高齢者になったはず……と思わずにいられませんでした。
 
 内野牧師と同時期にお世話になったカール・デボア宣教師はもっと年上のはずだし、その後お世話になった新生の里キリスト教会(長崎県大村市)のジャック・ギャロット牧師も、北九州聖書教会(福岡県北九州市)で長年牧会をされた竹元紘牧師も早や後期高齢者入りされています。
 
 今の私があるのは、そうした先生方の信仰と導きがあったからこそ、です。
 
 日高牧師は聖書が示す「羊」のように穏やかな人でした。頭の中は聖書のことしかないと思います。
 
 内野牧師は実に忍耐強くいつも笑顔の人でした。ご苦労も相当多かったはずですが。
 
 デボア宣教師は若くて未熟で危なっかしかった私を常に励まし導いてくれました。
 
 ギャロット牧師はバランスの取れた穏健なカリスマ派でした。福音派しか知らなかった私に新しい世界を見せてくれました。
 
 竹元牧師も頭の中は聖書のことしかないような人です。福音派の鑑のような人です。
 
 旧約聖書・第1列王記19章で、預言者エリヤは神の啓示に基づき、農夫エリシャに自分の外套(今で言うならコートやダウンジャケット)を着せ、後継指名します。
 
 私は上記の先生方から後継指名された訳でも何でもありませんが(私ごときにはとても務まりません)、先生方の(霊的な意味での)「エリヤの外套」を私なりの形でどう受け継ぎ、さらに次の世代に引き継ぐのかを考え、神の啓示を求めずにはおられない、この頃です。