荒唐無稽でも与太話でもなく

 「反辺野古リスト『国依頼』」
 
 2019年1月28日付けの毎日新聞(大阪本社版)の見出しを見た瞬間、わが目を疑いました。
 
 「反キリスト」と、脳内変換されていたからです(笑)。
 
 反キリストというのは、終末時代に登場する、神に敵対する勢力です。とても悪いヤツです。神が父なる神、子なる神キリスト、聖霊なる神の三位一体であるように、悪者もサタン、反キリスト、偽預言者でスクラムを組みます。
 
 以下はキリスト教界の統一された見解ではなく、異論反論があるものですが、私を含む、ある神学的立場の人たち(業界用語では「ディスペンセーショナリスト」と言います)はこのように信じています。
 

●世界は終末時代に向かっている

●ある日突然、クリスチャンだけが忽然と消える。これを「携挙」と言う

●反キリストが登場し、7年間、悪の限りを尽くす。信じられないような天変地異も続発する。これを「大患難時代」と言う

●大患難時代のピークにキリストが再び地上にやってくる。これを「再臨」と言う

●キリストが1000年間、王として世界を統治する。これを「千年王国」と言う

●世界は新しい天と新しい地に移行する。これを「新天新地」と言う

 
 「頭がおかしいのか」「オカルトか」と思われるかもしれませんが、これらはすべて、聖書に記されていることです。ただ、どのぐらいそれを真剣に受け止めているかは、その人の神学的立場によってずいぶん温度差はあると思いますが。
 
 携挙がいつ起こるかは、誰にも分かりません。聖書には「父なる神だけがご存知」で、「子なる神イエスにすら知らされていない」とあります。「どういう条件になったら」については記されています。「救われた(=イエスを信じた)異邦人の数が、(比喩的な意味での)ノアの箱舟の定員に達した時」です。でも、定員が何人で、空席率がどのぐらいあるかは、父なる神以外には分かりません。
 
 9・11にしても3・11にしても、信じられないような光景ではあっても、これまで起きた事の拡大版であって、公的機関が「何が起こったのか」を説明してくれます。メディアはそれを「●●によると、**があった」という形で報じます。
 
 でも携挙だの再臨だのって、普通の方から見れば「はあ?」です。「そんなこと信じているの? ばっかじゃないの」と(ディスペンセーショナリズムって神学的には新興勢力だし、エホバの証人やモルモン教が終末を強調するもんだから、キリスト教界にも色眼鏡で見る人は少なからずいますが)。同様に、新聞も「人間の頭で理解できない途方もない次元の話」には、対応できないでしょう。
 
 私の密かな心配は、携挙が起きた後、誰もその現象を説明できず、正しい情報が伝わらないことです。だって、本当の意味を語れる人は、携挙されていなくなっているはずですから。訳知り顔で説明している自称クリスチャンがいるとすれば、その人は「取り残されたなんちゃってクリスチャン」ですから、そもそも語る資格がない訳です。
 
 とりあえず、見出しだけつけておきますね。本当に携挙と再臨が起きた時、どうぞ使ってください(新天新地の時代には、マスコミは存在しないでしょう)。扱いは、主見出しが横凸版3段ぶちぬき、脇1が10倍、脇2が8倍でいかがでしょう?
 

●全世界で「携挙」/クリスチャン消失/社会システム大混乱

●キリスト再臨/携挙の信徒と共に/千年の統治始まる

 
 携挙、大患難時代、再臨について詳しく知りたい方は「レフトビハインド」シリーズ全12巻をお読みになるのが適当かと思います。日本語で、体系的にまとまった「この一冊」って、なかなかないんですよね。
 
 
 
 追記:「この一冊」ありました。明石清正「聖書預言の旅」(リバイバル新聞社)。携挙、大患難時代、再臨という「各論」ではなく、神のマスタープラン--人類救済計画全体を解き明かした「総論」の本ですが、この一冊で十分理解できます。各論についてこの本で物足りないツワモノは、ハーベストタイム・ミニストリーズの「フルクテンバウムセミナー」DVDで学ばれると良いでしょう。